一昨年、かなりイケてるオーバーオールを購入したのですが、洗った瞬間かなり縮んでしまい、サイズ感がんー、これは、、、といった感じになってしまいました。
今回はこの縮みを解消するために家にあるもので、一般的な家庭でできる解消法を実践してみたいと思います。
お願いです!どうか元通りになってください!!
なぜデニムは縮んでしまうのか
デニムが縮んでしまう理由は、素材や製法が理由にいくつかありますが、原因としてよく取り上げられるのがこの2つです。
- 綿素材がそもそも水で縮んでしまう素材である
- デニム特有の織り方が絡まって縮みやすい
綿素材が縮みやすい
そもそも綿(コットン)素材は水を含んで、乾かすと縮んでしまうものです。
元々綿の繊維はピーーンと張っている状態。それが水を含むことでふにゃっと緩んでしまうのです。緩んでしまった綿はピーンと貼っていた頃と比べ長さは短くなっておりその分だけ全体の長さが縮んでしまうというわけです。
デニム素材もコットンなんですね。昔はデニムはデニムという1つの素材があると思っていました。
縮みやすい織り方
デニムは綾織りという斜線が入るような織り方をしています。この織り方は縦に伸縮性があることが特徴です。
デニムは元々ゴールドラッシュの時の労働着として作られたものなので、仕事に適した織り方だったのかと思われます。
その伸縮性が経年変化を起こしたり、履きやすさ、馴染みやすさを良くしている反面、洗濯による縮みを起こしているのです。
また、元々の素材の縮みも一つの理由ですが、この織り方が原因で洗濯による繊維の絡まりも縮みの一つとされています。
今回は、この繊維の絡まりの解消という観点から縮みを戻すことに挑戦します。
今回のデニムと、使うもの
今回縮みを戻すデニムのオーバーオールはこちらになります。
これは2021年に発売されたセレクトショップのLechoppeとデニムブランドLeeのコラボアイテムになります。1950年代のヴィンテージのオーバーオールをサンプリングしたデザインや当時のロゴをあしらったかなりイケてるオーバーオールです。
背面のローバックと昔のリーのタグがなんとも可愛い一着。
私PEIのアイコンで着ているオーバーオールです。かなり気に入ってます!
検証前のサイズは、平置きで総丈127cm 身幅57cmでした。
総丈はエプロンから袖口まで、身幅は股下から直線で測っています。
そして使うものはこちら
- たくさんのお湯(今回は少し熱めで45〜48度くらいを使用)
- 市販のトリートメント
- ピンチハンガー
トリートメント(コンディショナー)は市販のものならなんでも大丈夫です。僕は今回家にあったこれにしました。
奥さんが購入して一度も使用していなかったものを使ったのですが、どうやらちょいと値段のするいいトリートメントだったみたいです。。。
他の使用するものに関しても、あまりこだわりはありません。強いていうならピンチハンガーはピンチ力が高いものの方がいいです。水分を含んで重くなったオーバーオールを干すときに使用します。
デニムの縮みを戻すやり方
実際のデニムの縮みを戻す(検証)のやり方の前に、今回の検証の作戦です。
作戦とは、
繊維の絡みを解いて、伸ばして元の長さに戻す。
です。やり方はこちら
- 湯船にお湯を張る
- お湯にトリートメントを混ぜる
- デニムをお湯に浸し、一晩おく
- デニムをすすぎ洗いする
- よく伸ばしてからピンチハンガーで干す
難しい工程などは一才ありません、ものがあれば誰でもできるくらい簡単です。
湯船にお湯を張る
湯船、またはそれに似た大きな容器にお湯を張ります。お湯の温度は今回は45〜48℃の少し熱めのお湯にしていますが、ぬるすぎないお湯であれば特に問題はありません。
お湯の量に関してはデニムが全て浸るくらいの量を溜めてください。
できるだけデニムを平らにして浸せるような大きな容器をおすすめします。完全に、均等にお湯に浸りやすくするためです。
お湯にトリートメントを混ぜる
次に、繊維を解くためのトリートメントを混ぜます。特に量などはありません、お湯全体がトリートメントを含んだ水になるよう多めに入れます。
贅沢に使うので良いトリートメントは使わないことをおすすめします。
また、トリートメントがお湯に溶けにくいので、ガッツリ混ぜます。
結構頑張ったのですが、混ざりきらなかったです。。。
デニムをお湯に浸し、一晩おく
全体がしっかり浸かるようになるべくおらずにデニムを入れて、一晩置いておきます。
一晩おけば流石に生地にトリートメントが浸透していくはずです。
デニムをすすぎ洗いする
一晩たったデニムをシャワーなどを使って手ですすぎます。
ここで洗濯機は使いません。洗濯機のすすぎや脱水で繊維が絡まる可能性があるからです。
面倒ですがしっかり丁寧にやります
よく伸ばしてからピンチハンガーで干す
最後にすすぎ終わりビチャビチャの状態のデニムをよく伸ばしてからピンチハンガーで干します。普通のハンガーで干すと肩紐に負担がかかり、肩紐だけ伸びてしまうからです。
また、脱水をあえてしないのは水分を含んだ分重くなったデニムが、ピンチハンガーで干されて自重で伸ばされていくからです。
デニムを伸ばす方法検証結果
デニムを伸ばす工程を全て終え、乾かし終えたものが上の画像になります。
当然ですが、見た目に大きな変化はないですね
では、実際に縮みを戻すことができたのか、結果がこちらです。
総丈:127cm▷129cm
身幅:57cm▷58cm
若干、伸びました。
完全に元通りになることはなかったですが、少しの効果はありました。ただ、縮みがすごいのでもう少し伸びて欲しいのが本音です。
おそらく、繊維自体の縮みは元に戻すことはできませんでしたが、繊維の絡まりは多少解消することができ、効果があったのかなあと思います。
まだまだ長さに満足していないので、何かいい方法があれば実践してみようと思います。
まとめ、最後に
今回の検証で分かったことがこちらです。
- トリートメントはデニムの縮み解消に効果あり
- ただ、多少だけの効果
- おそらく、一度縮んでしまったものは直らない
今回は、効果があったものの満足のいく結果ではなかったので、また何かいい方法があれば実践してみます。
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